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【加工技術紹介10】CNC加工の基本と種類を解説!5軸加工や最新応用技術の未来像
作成日:2024年8月5日 更新日: 2024年12月16日
ス ポ ン サ ー リ ン ク
目次
CNC加工の定義と基本原理
CNC(Computer Numerical Control)加工とは、コンピュータ制御によって機械の動きを正確に操作し、材料を加工する製造技術です。
この技術は、自動化による高精度な加工が可能で、特に金属や樹脂を削り出す工程で広く活用されています。
基本的には、コンピュータで設計されたCAD(Computer-Aided Design)データをもとに、CAM(Computer-Aided Manufacturing)ソフトウェアを使って加工機械に指示を出します。このプロセスにより、人間の手作業では困難な複雑な形状や極小の部品でも精密に製造することができます。
CNC加工の歴史と進化
CNC加工の種類と用途
CNC旋盤とマシニングセンタの違い
- CNC旋盤:回転する円柱状の材料に対して切削工具を動かす加工機です。主に円形の部品や軸状のパーツ製造に適しています。
- マシニングセンタ:複数の軸(X, Y, Z軸など)を持ち、複雑な形状の部品製造に適しています。特に航空宇宙や自動車産業で使用される高精度な部品製造で利用されます。
3軸から5軸までのCNC加工機の特徴
- 3軸CNC加工機:X, Y, Z軸の3方向に動きます。比較的単純な形状の製品に適しています。
- 5軸CNC加工機:X, Y, Z軸に加えて、回転軸(A軸、B軸)を持ちます。これにより、曲面や複雑な立体形状を一度の設定で加工できます。特に医療用インプラントや航空機エンジン部品など、高精度が求められる用途で使われます。
CNC加工のメリット
高精度・高効率な加工
CNC加工の最大の強みは、手作業では実現できないほどの高精度と加工スピードです。数値制御により、製造のばらつきを最小限に抑え、一貫した品質を維持できます。 (Wikipedia)
大量生産への適応性
自動化プロセスにより、大量生産でも均一な品質を確保できます。また、複数の部品を連続して製造できるため、効率的な生産が可能です。(rapiddirect)
最新のCNC加工技術
3DプリンターとCNC加工の融合
近年、3Dプリンター技術とCNC加工を組み合わせるハイブリッド技術が注目されています。この融合により、切削加工の制約を克服し、試作から最終製品までのプロセスが大幅に効率化されています。例えば、3Dプリンターで素材を積層した後、CNC加工で仕上げを行うことで、高精度な製品を短期間で製造可能です。(ものづくり情報サイト「i-MAKER」)
インデックス5軸加工と連続5軸加工
- インデックス5軸加工:加工中にワークピースを角度ごとに固定しながら回転させることで複雑な形状を製造します。
- 連続5軸加工:5軸を同時に動かすため、非常に複雑な形状を一度に加工できます。航空宇宙産業や医療分野で活躍する最新技術です。(Protolabs Network)
CNC加工の応用事例
航空宇宙部品の加工事例
半導体製造装置への応用
CNC加工は、微細な部品が必要な半導体製造装置でも利用されています。
ナノレベルの高精度加工を可能にする技術は、次世代のチップ開発に貢献しています。(rapiddirect)
まとめ:CNC加工の未来と導入のポイント
CNC加工は、AIやIoTとの融合により、さらなる自動化と効率化が期待されています。
また、加工の精度向上や製造コストの削減など、導入企業にとって多くのメリットがあります。
CNC加工機の導入は、初期投資が必要ですが、長期的には生産効率と製品品質の向上によるコスト削減が見込めます。特に競争力を高めたい企業にとって、有益な投資となるでしょう。
OUTSENSEでは産業分野や用途に応じて、様々な形状や素材等のご提案が可能です。
ぜひ一度お問い合わせください。
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こ の 記 事 を 書 い た 人
株式会社OUTSENSE(あうとせんす)
株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。
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(あうとせんす)
株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。
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