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容器包装リサイクル法とは?分別方法から環境への影響まで徹底解説!
作成日:2022年3月25日 更新日: 2024年12月10日
ゴミの大半を占める「容器」と「包装」
日本では、年間約4,000万トン以上のゴミが排出されています。そのうち家庭から出る生活系ごみの約60%が「容器包装廃棄物」で占められており、これはごみ問題の大きな要因となっています。
こうした状況を受けて、1995年に「容器包装リサイクル法」が制定されました。この法律は、消費者、市町村、事業者が協力し、ゴミの削減やリサイクルを進めるための枠組みを提供しています。
さらに、平成18年6月には、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進するために、同法の一部を改正する法律が公布されました。施行当初から、分別回収や再資源化の取り組みが推進されており、現在も多くの自治体や企業がその役割を果たしています。
ス ポ ン サ ー リ ン ク
目次
容器包装リサイクル法の基本的な仕組み
容器包装リサイクル法の最大の特徴は、責任分担の明確化です。
- 消費者:容器包装廃棄物を分別して排出。
- 市町村:分別収集を実施。
- 事業者:廃棄物を再資源化(リサイクル)。
この仕組みにより、経済的なインセンティブが生じ、廃棄物を減らす行動が促進されています。
容器包装の種類と対象
容器包装リサイクル法が対象とする「容器包装」とは、商品を入れる容器や包む包装のことです。
具体的には以下が含まれます。
分別収集対象
- ガラスびん
- PETボトル
- 紙製容器包装
- プラスチック製容器包装
これらの廃棄物のうち、すでに市場でリサイクルが進んでいるアルミ缶やスチール缶などは再商品化義務の対象外とされています。
容器包装プラスチックのリサイクル方法
容器包装プラスチックは、以下の3つの方法でリサイクルされています。
マテリアルリサイクル
廃プラスチックを材料として再利用する方法で、例えばペットボトルから衣類の繊維を作るなど、製品に再生されることが多いです。
ケミカルリサイクル
化学処理を施し、廃プラスチックを原料に戻す方法です。例えば、油化して燃料として再利用する技術があります。
サーマルリサイクル
廃プラスチックを焼却し、熱エネルギーを回収して利用します。これにより、廃棄物を資源化する一助となります。
プラスチックごみが引き起こす問題
プラスチックごみが注目されている理由として、世界規模の問題があります。
・海洋プラスチック問題
丈夫で安定性に優れているプラスチックが海洋に入り込んでしまうと、何十年、場合によっては何百年も分解されずに残って、海洋を汚染してしまうという問題です。
このプラスチックごみを海洋生物が誤って食べて死んでしまったり、体にからまって傷ついてしまうことで生態系に大きな脅威を及ぼしています。
・マイクロプラスチック問題
マイクロプラスチックは、サイズが5mm以下の微細なプラスチックごみのことで、海岸に流れ着いたプラスチックごみが、紫外線や波の影響を受けて長い年月をかけ分解したものや、もともと歯磨き粉などに混ぜる小さなプラスチック粒子(マイクロビーズ)が下水道を通じて、海に放出されたりするなどして作られたものです。
日本近海でも調査の結果、目で見る事はできませんが、存在している事が判明しています。
エコフレンドリーな製品を手に取ろう!
環境に配慮した容器を選びましょう!
持続可能な社会の実現には、環境に配慮した容器選びが重要です。
- 分別しやすい容器を選ぶ
識別マークが明確で、分別がしやすいものを選びましょう。 - 環境素材の容器を利用する
石灰石を原料とした「LIMEX」やFSC認証紙容器などが推奨されます。
エコフレンドリーな素材でできた容器の製品例
①FSC®認証の紙容器
FSC認証とは、FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の基準に則り、適切な森林管理を認証する制度です。
世界中で森林の破壊や劣化が大きな問題となっていますが、木材などの材料は私たちの生活に不可欠なため、森林をまったく使用しないということはできません。
そこで、適切な管理が行われている森林の木を使い、破壊や劣化を招くことなく木材消費を促進しようという取り組みです。
このFSC認証の紙から作られた容器を使うことで、プラスチックごみの削減に貢献ができます。
②石からできた素材
日本に豊富に埋蔵されている「石灰石」を主成分とした新素材が開発されました。それが「LIMEX(ライメックス)」という素材です。
このライメックスは、一見すると紙のようで印刷もできますが、耐水性に優れており、紙とプラスチック、両方の特性をあわせもつような材質です。 現状では、レジ袋、持ち帰り用バッグ、カトラリー、名刺やPOPなどで製品化されています。
この素材は石灰石(炭酸カルシウム)にポリプロピレンなどの樹脂を練り込むことによって作られ、原料に木を一切使わず、紙の製造時と比べて使用する水も大幅に削減できるので、限りある資源の節約になります。
また、紙と同じようにリサイクルすることも可能です。
まとめ
持続可能な未来のために
容器包装リサイクルの取り組みは、限りある資源を有効に活用し、環境負荷を軽減するための重要なステップです。日常生活の中で適切な分別や削減に取り組むことで、誰もが持続可能な未来に貢献できます。
OUTSENSEでは、折りたたみむことで保管や配送、廃棄の際の嵩(かさ)を削減できるオリジナルの容器を開発することが可能です。素材も各種対応しております。ぜひお問い合わせください。
ス ポ ン サ ー リ ン ク
こ の 記 事 を 書 い た 人
株式会社OUTSENSE(あうとせんす)
株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。
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(あうとせんす)
株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。
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