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【SDGsとは?】日本や海外の企業の面白い取り組み事例を紹介!

作成日:2022年9月24日 更新日: 2024年5月23日

今や知らない人はいなくなったSDGsですが、企業の中で具体的にどのような取り組みをすれば良いのかよくわからない、思いつかない、という方も多いのではないでしょうか。ここでは、国内・海外の企業による具体的な取り組み事例を中心に、ご紹介します。

ス ポ ン サ ー リ ン ク

目次

SDGsとは?

まずはじめにSDGsとは何かについて説明します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国連サミットで可決された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困や飢餓、ジェンダー、地球温暖化、気候変動など21世紀に生きる私たちが抱える課題が包括的に挙げられ、17の大きな目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない」ことを原則としています。

17の目標とは?

17の目標とは、以下の17個のことを言います。

 

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう
 
例えば、「4. 質の高い教育をみんなに」の進展は「1. 貧困をなくそう」の達成に寄与したり、「9.  産業と技術革新の基盤をつくろう」の進展は逆に「13. 気候変動に具体的な対策を」に悪影響を及ぼす可能性があったりする等、一つ一つの目標は相互に関わりあっています。そのため、一つの目標だけに注目するのではなく、全体として捉えることが大事です。

企業がSDGsに注目する理由

次に、企業がSDGsに取り組むメリットを見ていきましょう。

社会課題への対応

SDGsの目標は様々な社会課題解決を目指しているため、自社経営にSDGsを取り入れて効果的に事業を実施できれば、結果的に社会課題の解決に貢献することができます。社会貢献を続ければ、自社で働く社員の働きがいやモチベーションアップにも繋がります。また、社会課題によっては自社に悪影響を与える潜在的なリスクを含んでいるため、そのリスクを回避することも期待されます。

新規事業創出に繋がる

SDGsに取り組むことによって、新規事業創出に繋がります。これまで重点的に取り組まれていなかったものの、早急な対応が求められる課題がSDGsには多く盛り込まれており、そうした課題を解決するためには、これまでなかったビジネスモデルを創出する必要があります。

企業のイメージアップに繋がる

SDGsは世界共通の目標であり、SDGsに取り組む企業は社会への責任を果たしている組織として認知され、イメージアップしやすい傾向にあります。SDGs達成に向けた企業独自の目標を掲げても、活動が伴っていないとむしろ信頼を失うことになります。しかし、目標を掲げたうえで実行し、その結果を社外に発表することでイメージアップにつながるでしょう。

製品やサービスに付加価値が生まれる

製品やサービスに付加価値が生まれることも、SDGsに取り組むメリットです。たとえば、環境に配慮した素材を製品に使ったり、二酸化炭素を出さない方法で生産したりすることで、最終製品の見た目や機能が同じであったとしても、付加価値が生まれます。製品やサービスの付加価値は、消費者が購入を決める際の判断材料のひとつとなり、結果的に自社の売上向上にも繋がります。

企業のSDGsキャンペーン事例

JOINUS:Tシャツ下取りキャンペーン

https://www.sotetsu-joinus.com/wp-content/uploads/2022/06/b0945a550f07cb83860c1af9e1563f6e.pdf 

神奈川県横浜市にある相鉄横浜駅直結の大型商業施設JOINUSで行われた、不要になったTシャツを持参すると同施設で利用できるクーポンがもらえるキャンペーンです。下取りされたTシャツは国際社会支援推進会「ワールドギフト」を通じ、再利用・途上国支援に役立てられます。

AGF:【ブラジルバウ農園】産地支援実感キャンペーン

https://enjoy.agf.jp/vote/vote/result/156/

インスタントコーヒー・コーヒー豆を製造販売している「AGF」が実施した、産地を支援しているコーヒー農園のSDGsの取り組みを改めて、より深く知ってもらうキャンペーンです。同社の支援する「ブラジルバウ農園」によるSDGsに関する取り組みや、達成を目指すSDGsの目標からもっとも共感できる1つを選ぶと、同農園の豆を使用したAGF製品が抽選で当たるようになっていました。

TBS:地球を笑顔にするWEEK2024・春

https://www.tbs.co.jp/SDGs_week/

フジテレビによるSDGsの啓発キャンペーンです。春と秋に実施されています。SDGsという言葉は知っていても、具体的な内容や、何をすればいいのか分からない人に向けて、SDGsを身近に感じてもらう取り組みを行っています。

企業が通年で行っているSDGs取り組み事例

無印良品:ペットボトル飲料の廃止、アルミ缶へ

https://www.muji.com/jp/ja/shop/045412/articles/info/700056

無印良品は2021年4月よりペットボトル飲料をアルミ缶に容器変更を行っています。これは、ペットボトルに比べてアルミ缶はリサイクル率の高い素材のため、ペットボトルからアルミ缶に変更することで、プラスチックの廃棄問題の解決へと繋がります。

くら寿司:出張授業 お寿司で学ぶSDGs

https://www.kurasushi.co.jp/mirai/school/

 

回転寿司チェーン「くら寿司」が、小学校に出張して「持続可能な開発のための教育(ESD)」の一助となる授業を行っています。実際の店舗で使用している回転レーンを使って、回転寿司という身近な題材から水産業や食を巡る課題への理解を深め、解決方法を考える内容です。2022年から開始され、2024年現在までに37都道府県144校で開催し、計8,815名の子どもたちが参加しています。2024年現在は地域を限定して実施されています。

消費者に届くSDGsの取り組み事例

資生堂:持続可能なパッケージ開発

https://international.shiseido.co.jp/sbas-jp.html# 化粧品メーカー「資生堂」は1926年のレフィル製品発売から現在にいたるまで、バイオマス・再生PET・低温燃焼材など様々な形の持続可能なパッケージを開発しています。同社は2025年までに100%持続可能なパッケージを実現することを目標としています。その他、再生ポリエステル素材を使用したエコバッグを発売するなどSDGsに関する取り組みを行っています。

日清食品:フタ止めシールの廃止

https://www.cupnoodle.jp/doitnow/#a-w-tab インスタントラーメンを中心とした食品メーカー「日清食品」は、同社の定番商品「カップヌードル」のフタ止めシールを廃止しました。シールの廃止により、年間33トンのプラスチック原料が削減されます。地球と人の未来のためにすべきこと・できることに今すぐ取り組んでいく「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクトの一環として行われました。

海外企業が行う取り組み事例

SDGsへの取り組みを行っているのは日本企業だけではありません。海外の企業がどのような取り組みを行っているかを見てみましょう。

LUSH(イギリス):オランウータンボム

https://www.lush.com/jp/ja/p/orangutan-bath-bomb イギリスの化粧品ブランド「LUSH」では、2022年6月から「オランウータンボム」の販売を開始しました。これは、インドネシアのスマトラ島西トバにある森林保護を目的としたもので、西トバの熱帯雨林にはオランウータンをはじめ、絶滅危惧に瀕する大型動物が生息しています。このオランウータンボムをお湯に溶かすとQRコードが記載されたチケットがでできます。このQRコードを読み込むと、鳥の声やオランウータンの鳴き声などを聞くことができます。このオランウータンボムの売上は、森林保全活動を行うSOS(Sumatran Orangutan Society)に寄付されます。

BOODY(オーストラリア):竹を原料としたサステナブルファッション

共感性が大事!日本でも加速するSDGsの面白い取り組み

オーストラリアの「BOODY」は竹を素材にしたアパレルブランドです。BOODYが使用している竹は、世界最大のオーガニック認証機関エコサート(ECOCERT)の認証を受けています。竹は農薬や化学肥料を使わなくても成長する植物で、木材やコットンに比べ栽培の期間が短く、環境負荷を抑えることができます。

また、商品パッケージには、生分解性パッケージを利用し、印刷に使われるインクは植物由来のものを使うなど、環境に優しい商品の開発の取り組みを行っています。

Patagonia(アメリカ):廃棄プラスチック製漁網で衣類を作る

https://www.patagonia.jp/netplus/

アメリカのアウトドアブランド「Patagonia」は、2020年より商品の一部に「ネットプラス」を使用しています。ネットプラスとは、捨てられたプラスチック製の漁網を集めて加工し、折り上げた素材のことをいいます。Patagoniaは南米沿岸部の漁師から漁網を回収し、再利用し、太平洋ゴミベルトの問題解決に貢献しています。

SDGsを達成するために個人でできる取り組み

個人で取り組むことのできる取り組み

SDGsの取り組みは企業だけのものではなく、私たち個人でも取り組む必要があります。個人でどのような取り組みをすることができるか、その例を紹介します。

 

  • 電気を節約する
  • オンライン決済などを利用する
  • 環境の取り組みを実施している企業の製品を買う
  • 詰め替えできるボトルやカップを使う
  • マイバッグを持参して買い物をする
  • 公共交通機関を利用する

 

まとめ

たった 1人の行動が変化しても、社会に及ぼす影響は大きくないかもしれません。しかし、ひとりひとりがSDGsを意識して行動するようにならなければ、世界は大きく変わりません。2030年まであと5年半。目標達成のため、身近なところから1人1人1人が取り組むことが重要です。

ス ポ ン サ ー リ ン ク

こ の 記 事 を 書 い た 人

株式会社OUTSENSE(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。

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株式会社OUTSENSE

(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。

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