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【身近なSDGs】身の回りのSDGsの事例を個人でできることから企業単位で取り組めることまで一挙紹介!

作成日:2022年10月8日 更新日: 2024年5月23日

この数年間で、一気に「SDGs」という言葉が広がり、SDGsを知らない人の方が少なくなったのではないでしょうか。しかし一方で、SDGsを達成するためのアクションはまだまだ足りているとは言えず、目標達成までの進捗が遅れています。

そこで国連では、2020年から2030年までの10年間を行動の10年」(Decade of Action)として、一人ひとりの行動を呼びかけています。

本記事では、身近でできるSDGsのための取り組みをご紹介します!

出典:国際連合広報センター

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

ス ポ ン サ ー リ ン ク

目次

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国連サミットで可決された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困や飢餓、ジェンダー、地球温暖化、気候変動など21世紀に生きる私たちが抱える課題が包括的に挙げられ、17の大きな目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない」ことを原則としています。

日本のSDGs達成状況

SDGsの17の目標を達成するために日本政府、日本企業はどのような取り組みを行い、どのような成果を挙げているのでしょうか。

日本政府では2016年に全閣僚をメンバーとする「SDGs推進本部」が設置され、SDGs達成に向けた動きが進められています。

しかし、日本のSDGs達成度ランキングは、2023年時点、166カ国中21位で、前年(163カ国中19位)から2ランク下がっています。2017年の11位をピークに低下し続けており、過去7年間は10位台で推移していましたが、今回初めて20位台になってしまいました。

日本では特に5:「ジェンダー平等を実現しよう」、12:「つくる責任、つかう責任」、13:「気候変動に具体的な対策を」、14:「海の豊かさを守ろう」、15:「陸の豊かさも守ろう」の5つの項目が「深刻な課題がある」とされ、迅速な対応が求められています。

参考:朝日新聞 SDGsアクション

https://www.asahi.com/sdgs/article/14937675

身近なSDGsの事例:個人で取り組めること

国連が作成した「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」とは?

SDGsの17の目標を紹介しましたが、その目標は海や陸の環境の話、ジェンダー平等の話、まちづくりの話など、自分の生活とは遠い出来事に思えます。そのため、一体なにから手を付ければいいか分からないことばかりかもしれません。

そのため、国際連合広報センターでは持続可能な社会の為のアクションを「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」と名付けて公開しました。ナマケモノにもできるアクション・ガイドは4つのレベルに分かれています。その内容を抜粋して紹介します。

引用:国際連合広報センター https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/24082/

レベル1:ソファに寝たままできること

・電気を節約しよう。電気機器を電源タップに差し込んで、使ってないときは完全に電源を切ろう。もちろん、パソコンもね

・請求書がきたら、銀行窓口でなく、オンラインかモバイルで支払おう。紙を使わなければ、森林を破壊しなくて済む

・ハッシュタグ#globalgoalsを使って、あなたがグローバル・ゴールズ/SDGsを達成するために何をしているか、私たちに教えてね!

レベル2:家にいてもできること

・ドライヤーや乾燥機を使わずに、髪の毛や衣服を自然乾燥させよう。衣服を洗う場合には、洗濯機の容量をフルにして使おう!

・短時間のシャワーを利用しよう。ちなみに、バスタブ入浴は5〜10分のシャワーに比べて水が何十リットルも余計に必要になるよ。

・生鮮品や残り物、食べきれない時は早めに冷凍しよう。翌日までに食べられそうにないテイクアウトやデリバリーもね。そうすれば、食べ物もお金も無駄にしなくて済むからね。

レベル3:家の外でできること

・「訳あり品」を買おう!大きさや形、色が規格に「合わない」という理由だけで捨てられてしまうような野菜や果物がたくさんあるよ。

・サステナブル・シーフードだけを買おう!どの海産物が安全に消費できるかを知ることができるアプリもいろいろ開発されてるよ。

・国や地方自治体のリーダーを選ぶ権利を上手に使おう。

レベル4:職場でできること

・職場のみんなが医療サービスを受けられているかな?労働者としての自分の権利を知ろう。そして、不平等と闘おう。

・職場で「ノーインパクト(地球への影響ゼロ)週間」を実施しよう。せめて1週間でも、より持続可能な暮らし方について学んでみよう。

・日々の決定を見つめなおし、変えてみよう。職場でリサイクルはできている?会社は、生態系に害を及ぼすようなやり方をしている業者から調達をしていないかな?

身近なSDGsの事例:企業で取り組めること

企業のSDGsの取り組み事例として、以下の3つの事例を紹介します。

JOINUS:Tシャツ下取りキャンペーン

「T シャツ下取りキャンペーン」 

神奈川県横浜市にある相鉄横浜駅直結の大型商業施設JOINUSで行われた、不要になったTシャツを持参すると同施設で利用できるクーポンがもらえるキャンペーンです。下取りされたTシャツは国際社会支援推進会「ワールドギフト」を通じ、再利用・途上国支援に役立てられます。

資生堂:持続可能なパッケージ開発

SHISEIDO SUSTAINABLE BEAUTY ACTIONS #ShiseidoSBAS

化粧品メーカー「資生堂」は1926年のレフィル製品発売から現在にいたるまで、バイオマス・再生PET・低温燃焼材など様々な形の持続可能なパッケージを開発しています。同社は2025年までに100%持続可能なパッケージを実現することを目標としています。その他、再生ポリエステル素材を使用したエコバッグを発売するなどSDGsに関する取り組みを行っています。

くら寿司:出張授業 お寿司で学ぶSDGs

回転寿司チェーン「くら寿司」が、小学校に出張して「持続可能な開発のための教育(ESD)」の一助となる授業を行っています。実際の店舗で使用している回転レーンを使って、回転寿司という身近な題材から水産業や食を巡る課題への理解を深め、解決方法を考える内容です。

企業がSDGsに取り組む際に注意するべき事柄

SDGsは誰でも取り組むことができ、SDGsバッジやロゴは誰でも使うことができますが、使用するときには注意すべき点があります。

SDGsウォッシュに陥ってしまわないようにすること

SDGsウォッシュとはSDGsの本質を理解しないままに、SDGsに取り組んでいる”フリ”をする行為です。このような行為の結果、社会的な信用を失った企業も散見されますので注意したいところです。

具体的には以下のような行為がSDGsウォッシュにあたります。

  • 口だけで活動の実態がない
  • 具体的な達成目標を設定していない
  • 都合のいい面だけを報告し、都合の悪い情報は隠ぺいしている

など…

SDGsへの取り組みが単なるボランティアになってしまわないようにすること

SDGsの取り組みが自社の経営戦略と結びついていなければ、その取り組みは一過性のものになってしまいがちです。本業との結びつきが強い分野で新規事業を興すなど、社員や株主を納得させられるような活動計画を立てるように心掛けましょう。

SDGsのために始めた事業が原因で本業に支障が出ないようにすること

SDGsへの取り組みのために本業に支障がでるようでは本末転倒です。他社の取り組みは参考にする程度に留め、自社に合った経営戦略を選択しましょう。SDGsのための取り組みが将来、自社にどのような影響を及ぼすのかについて考え、持続可能性のある活動計画を立てることが重要です。

まとめ

身近な事例を参考に、個人や企業がSDGsに取り組むことによって持続可能な未来が実現します。個人の規模でしかできないこと、企業の規模でしかできないことをよく理解した上でそれぞれの活動に役立てられると理想的ですね。

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株式会社OUTSENSE(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。

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株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。

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