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【総集編】SDGsとは?本記事を読めば全て分かります!

作成日:2022年11月26日 更新日: 2024年5月22日

「SDGs」という言葉は知っていても、「エコ」や「環境保護」のことだと思っていませんか?実はそれだけではないんです。

本記事はSDGsの【総集編】として、概要やSDGsをどう理解すれば良いのか、企業との関わりについてご説明します!

ス ポ ン サ ー リ ン ク

目次

SDGsとは?

SDGsは貧困や気候変動など世界が直面する課題解決のため、2015年に国連総会で採択された、2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)のことです。 「環境」「社会」「経済」の諸問題の解決に向けた17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。 SDGsは世界全体、社会全体で達成しなければならない目標のことなので、企業が取り組むべき社会的責任を意味する「CSR」(Corporate Social Responsibility)とは意味合いが異なります。 また、よく似た言葉に「ESG」もありますが、ESGはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス(企業統治)を考慮した投資や経営・事業活動のことなので、同じではありません。

SDGsがつくられた経緯

それでは、一体SDGsはなぜ誕生したのでしょうか? 国連の公表した資料によると、「気候変動や格差の拡大等、人類が抱える大きな課題を解決し、地球を次の世代につないでいくため」と記載されています。

SDGsの17の目標とは?

17の目標とは以下の17個のことを言います。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

17の目標のうち、1:「貧困をなくそう」の達成は、4:「質の高い教育をみんなに」にも良い影響を与えます。一方で、9:「産業と技術革新の基盤をつくろう」をむやみに推し進めると、13:「海の豊かさを守ろう」や14:「陸の豊かさも守ろう」に悪影響が出るかもしれません。

そのように、SDGsの17の目標は相互に関連しあっています。

5つの「P」で考えよう!

SDGsには17の目標がありますが、更に5つの「P」に注目して考えるとよりSDGsを通して世界の国々がどのような地球を目指しているのかイメージがしやすくなります。

人間(People)「貧しさを解決し、健康でお互いを大切にしよう」

1つ目の「P」は「People」(人間)のPです。ゴール1からゴール6がこれに該当します。世界中の人々が「持続可能に」過ごすためには、貧しさや飢えに苦しむ人たちの問題を解決する必要があります。全ての人が健康で、互いを大切にし、平等に暮らせる世界を作ることが大切です。そのなかでも特に、根本的な問題となる、貧困の解決が求められます。栄養不足などの健康的な問題、教育が受けられないこと、差別や偏見の助長など貧困は様々な問題を引き起こします。

豊かさ・繁栄(Prosperity)「経済的に豊かで、安心して暮らせる世界にしよう」

2つ目の「P」は「Prosperity」(豊かさ・繁栄)のPです。ゴール7からゴール11がこれに該当します。世界中の誰もが、住む場所に関わらず、心も体も豊かに暮らせる未来を作る為には、国と国はもちろん、一つの国、地域の中での格差を減らさなければいけません。豊かな自然環境を損なうことなく、新しい技術や産業などのイノベーションを生み、世界をより豊かにするテクノロジーの進歩だけでなく、十分な収入とやりがい、バランスの取れた働き方、安全で住みやすいまちをつくることも必要なものです。

地球(Planet) 「自然と共存して、地球の環境を守る」

3つ目の「P」は「Planet」(地球)のPです。ゴール12からゴール15がこれに該当します。私たちが現在このように便利な環境で過ごせているのは地球が豊かな資源に恵まれ、人間にとって過ごしやすい環境が与えられているからです。しかし、産業革命以降、大量生産大量消費の社会となったため、地球の恵まれた環境が破壊されています。現在、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出による地球温暖化、乱獲による海、陸の生態系の破壊、大気汚染、海洋汚染などさまざまな問題が現在発生しています。この美しい地球を次の世代、さらにその先の世代にも受け継いで行くことは私たちの義務です。そして、この美しい地球を守ることは一つの国や地域だけの努力ではなく、世界全体で取り組まなくてはなりません。

平和(Peace) 「争いのない平和を知ることから実現しよう」

4つ目の「P」は「Peace」(平和)のPです。ゴール16がこれに該当します。私たちが住む国、日本は平和で戦争や紛争は起こっていません。そのため、そのような争いを遠い別の世界のことのように感じてしまうかもしれません。しかし、今も地球上の何処かで戦争や紛争、暴力などに苦しむ人たちがいます。また、それには幼い子供も含まれています。まずは、それらの事を知る事が非常に重要です。他人事として見るのではなく、自分の出来事として今何が起こっているのかに関心を持つことも、世界の平和の実現への一歩です。

パートナーシップ(Partnership) 「いろいろな形で、みんなが協力し合う大切さ」

5つ目の「P」は「Partnership」(パートナーシップ)のPです。ゴール17がこれに該当します。SDGsは地球全体で「持続可能」で、「誰一人取り残さない」社会の実現を目標としています。これはどこかの国の誰かが行動するだけでは達成できません。私たちの未来の為に、私たちの未来の代の為に、国と国、地域と地域、企業と企業などすべての人が争いをやめ、手を取り合って協力することによって初めて実現されます。個人のレベルでできることは何か、世界の問題を他人事ととらえずに自分の問題としてとらえ、少しでも行動を起こすことが必要です。

3つの「層」で考えよう!

SDGsの17のゴールは相互に関連しあっています。この関連性を示したのがストックホルムのレジリエンスセンターが作成したウェディングケーキモデルです。このモデルでは、「経済」、「社会」、「環境」の3つの層によってできています。これらの3層に示された3つの側面からバランス良く問題を解決し、持続可能な開発が求められます。

企業とSDGsの関係

昨今、SDGsに取り組む企業は増加傾向にありますが、それは一体なぜなのでしょうか?企業にはどのようなメリットがあると考えられているのかについて、ここでは大きく4つの観点に分けて説明します。

社会課題への対応

SDGsの目標は様々な社会課題解決を目指しているため、自社経営にSDGsを取り入れて効果的に事業を実施できれば、結果的に社会課題の解決に貢献することができます。社会貢献を続ければ、自社で働く社員の働きがいやモチベーションアップにも繋がります。また、社会課題によっては自社に悪影響を与える潜在的なリスクを含んでいるため、そのリスクを回避することも期待されます。

新規事業創出に繋がる

SDGsに取り組むことによって、新規事業創出に繋がります。これまで重点的に取り組まれていなかったものの、早急な対応が求められる課題がSDGsには多く盛り込まれており、そうした課題を解決するためには、これまでなかったビジネスモデルを創出する必要があります。

企業のイメージアップに繋がる

SDGsは世界共通の目標であり、SDGsに取り組む企業は社会への責任を果たしている組織として認知され、イメージアップしやすい傾向にあります。SDGs達成に向けた企業独自の目標を掲げても、活動が伴っていないとむしろ信頼を失うことになります。しかし、目標を掲げたうえで実行し、その結果を社外に発表することでイメージアップに繋がります。

製品やサービスに付加価値が生まれる

製品やサービスに付加価値が生まれることも、SDGsに取り組むメリットです。たとえば、環境に配慮した素材を製品に使ったり、二酸化炭素を出さない方法で生産したりすることで、最終製品の見た目や機能が同じであったとしても、付加価値が生まれるでしょう。製品やサービスの付加価値は、消費者が購入を決める際の判断材料のひとつとなり、結果的に自社の売上向上にも繋がります。

まとめ

企業におけるSDGsへの取り組みは世界規模の目標達成に貢献するだけでなく、企業価値を高めることにも繋がります。企業とSDGsの取り組みに関して、詳しくは他の記事もご覧ください!

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株式会社OUTSENSE(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。

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株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。

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