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【加工技術紹介6】樹脂加工の基本・素材や加工方法まで一挙解説!

作成日:2024年7月30日 更新日: –

OUTSENSEによる加工技術紹介の第6回は、樹脂加工です。弊社でも、上の写真のようなサンプルの制作から実際に納品する製品にいたるまで、樹脂を多く活用しています。一口に樹脂といっても色々な素材や加工方法があります。早速見ていきましょう!

ス ポ ン サ ー リ ン ク

目次

樹脂加工技術の概要

樹脂加工の基本

樹脂加工とは、樹脂材料をさまざまな形に成形する技術のことを指します。これには、切削、成形、押出成形、射出成形などが含まれます。樹脂は軽量で耐久性が高く、加工しやすいため、多くの産業で利用されています。

樹脂の種類と特徴

樹脂にはさまざまな種類があり、それぞれに特有の特性があります。例えば、アクリル樹脂
は透明度が高く、耐候性に優れています。ポリカーボネートは耐衝撃性があり、高温にも強いです。ポリプロピレンは軽量でありながら強度があり、耐薬品性も優れています。ポリエチレン
は柔軟性に優れ、耐摩耗性が高いです。

下記写真はポリプロピレン(PP)で作成したOUTSENSEの様々な折り形状のサンプルです。

主要な樹脂加工方法

射出成形技術

射出成形は、樹脂を溶融状態にし、金型に注入して冷却・固化させる 方法です。この方法は、大量生産に適しており、複雑な形状の製品も高精度で製造できます。

図出典:KEYENCE

A;シリンダー(材料の加熱部)
B ;ノズル(液化した材料を射出)
C ;ホッパー(材料投入口)
D ;金型(2枚を合わせた間に材料を流し込む)

押出成形技術

押出成形は、樹脂を溶融させ、連続的に押し出して所定の形状にする方法です。この方法は、パイプやシートなどの長尺物の製造に適しています。

図出典:KEYENCE

成形加工と切削加工の違い

成形加工は溶融した樹脂を金型に注入して製品を作る方法で、大量生産に適しています。一方、切削加工は材料を削り出して形を作る方法で、少量生産や試作品の製造に向いています。

樹脂切削加工のテクニックと注意点

適切な材料選び

樹脂切削加工では、加工する材料の選定が非常に重要です。アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレンなど、加工方法や用途に応じて最適な材料を選ぶことが品質向上の鍵となります。

切削条件と工具の選定

適切な切削条件(速度や送り速度)を設定し、材料に合った切削工具を選ぶことが重要です。これにより、加工時の熱や振動を最小限に抑えることができます。

冷却と潤滑の重要性

樹脂は熱に敏感なため、切削時には冷却や潤滑が不可欠です。冷却液を使用して切削箇所を冷やし、潤滑剤を用いることで、摩擦を軽減し品質を向上させます。

樹脂加工における最新技術と応用事例

近年では、CNCマシニングやレーザーカッティングなどの最新技術が樹脂加工に利用されています。これにより、高精度な加工が可能となり、医療機器、自動車部品、電子機器など多岐にわたる分野で応用されています。

まとめ:樹脂加工の未来と展望

樹脂加工技術は、今後も進化し続けると予想されます。新素材の開発や加工技術の革新により、より高性能で多機能な製品が生まれることでしょう。これにより、さらなる産業の発展と新たな応用分野の開拓が期待されます。

OUTSENSEでも樹脂加工を利用して折り加工を取り入れた製品の開発を多く手掛けてきています。産業分野や用途に応じて、様々な形状や素材等のご提案が可能です。ぜひ一度お問い合わせください。

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こ の 記 事 を 書 い た 人

株式会社OUTSENSE(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性のや機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。

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(あうとせんす)

株式会社OUTSENSEは、「折り工学」を専門とした設計会社です。折りによるデザイン性や機能性の付与を通して、新規事業開発や製品課題解決をいたします。本ブログでは、「折り工学」や研究開発、環境技術について発信しています。

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